しばらく前のことなのでもう変換済みの方も多いかもしれませんが、DAOトークンからETC(Ethereum Classic)への変換が可能となりました。ICO後半に割高価格でDAOトークンを買った人への返金オプションも少し前に対応されたので、改めて最後にまとめておきます。
2017年はじめごろには引き出せなくなるらしいので、記念品としてとっておきたい人以外は早めに変換しておきましょう。
なお、全手順についてMyEtherWalletを使うのが楽です。普段Mistを使っている人でも、Mistのウォレット形式をそのままMyEtherWalletで読み込むことが可能です。Mistだけでやりたい人は自分で調べて実行できるレベルの人でないと恐らく難しいと思うので省略します。
①DAOトークンからETHへの変換:現在DAOトークンを持っている人
以前の記事で紹介した通りです。MyEtherWalletから「DAO払い戻し(Withdraw DAO)」タブを選択、さらに「ETHでDAOを払い出し(Withdraw DAO for ETH)」を選択すれば100DAO=1ETHで変換できます。送金手数料(スマートコントラクト実行手数料)のため、アカウントにETHを忘れずに入れておくようにしましょう。
②DAOトークンからETCへの変換:1,919,999ブロック時点でDAOトークンを持っていた人
ハードフォーク(7/20夜)の時点でDAOトークンを持っていた人のみが対象となります。同様に、MyEtherWalletから「DAO払い戻し(Withdraw DAO)」タブを選択してトークンを保有していたアカウントを読み込めば、「ETCでDAOを払い出し(Withdraw DAO for ETC)」からDAOをETCに変換できます。こちらは、払い戻し先のアドレスを指定できます。なお、試してみると分かると思いますが、ETCに変換できるように尽力してくれた善意のハッカー集団(ホワイトハット)に寄付を送ることもできます。好きなパーセントを入力してください。
①と同様に、送金手数料としてアカウント内にETC残高がある必要があります。持っていない人はShapshiftなどで少量購入しないといけないかもしれません。(MyEtherWalletにも書いてありますが、英語でメールを送っても手数料分無料配布してくれるようです。)
ETCのReplay Attackの問題は未だに根本的には対応されていないので(多くのウォレットが分けて送れるように対応されましたが)、返還後は誤ってETHとETCを同時に送信してしまわないように注意しましょう。
③extraBalanceのETH払い戻し:The DAOのICO後半に1ETH=100DAOよりも高い価格で購入した人
この人たちも払い戻しできるようになっています。購入したアカウント(DAOを購入するためにETHを送信した元アカウント)を同様にMyEtherWalletで読み込んでください。「DAO払い戻し(Withdraw DAO)」タブ内の「Withdraw extraBalance」を選択すれば実行できます。送金手数料としてETHを忘れずに入れておきましょう。
そのアカウントが払い戻しできるかどうかは以下のリンク先などから確認できるようです。MyEtherWalletの左側にも読み込み後残高が表示されます。(ExtraBalanceトークンというのが配布されているので、必要に応じて変換前に別のアカウントに移動することも可能です。)
Ethereum Account 0x5c40ef6f527f4fba68368774e6130ce6515123f2 Info