当サイト・ブログの独自トークンJPBITPTを保有している方向けに各プラットフォーム上の通貨で50%分の配当を実施しました。元々記念トークン、実験トークンという位置づけですが、1年近く経っていて保有者向けに何もお返しできていなかったので、1月のサイトからの収入が多かったこともあっての配当です。
記念トークンという位置づけは変えないつもりでこれが最後かもしれないので、今後の配当は期待しないでください。
せっかく、配当を行ったので簡単に「配当機能」についてまとめておきます。独自トークンの配当機能といっても各プラットフォームで違いがあり、現在ウォレットに機能として実装されているのがCounterpartyとNxtのみです。
ただし、配当機能というのは、要するにブロックチェーンから各アドレス・アカウントが保有するトークン量を読み取り、それに合わせてコインを配布する、というだけのものなので、プロトコルなどのバックエンド・根本的なシステムの問題ではなく、基本的にはウォレットやその他送金ツールなどのフロントエンドの機能です(トランザクションのタイプとして「配当」というものをプロトコル実装して、配当時だけ特別に送金手数料を安くする、といった機能は考えられますが・・・)。
そのため、プログラムが書ける人はAPIなどを利用すれば、自力で割と簡単に配当ツールを作れるのではないかと思います。今回利用したBitShares、NEM、Ethereumは、現在のところウォレットに機能が実装されていませんが、トークン保有者が少数だったので、手間を考えて手動ですべて送ってしまいました。
Ethereumなんかは、特に自由にプログラムが書けるので、毎月トークン保有者に自動的に配当を送るとか希望者が特定のアカウントにメッセージを送ることで自主的に配当をもらうことができるとか、いろんなかたちの実装が考えられます。
ということで、配当ということだけを考えた場合は、現状でもツールを作ろうと思えばどれでも作れるので、真面目なビジネス用途のトークンはどのプラットフォームを使おうと構わないのですが、非技術者のお遊び程度であれば、現状はCounterpartyとNxtの二択ということになると思います。とはいえ、実際は利用者が多いことが何よりも重要なので、特定のプラットフォームに思い入れがない限りCounterparty一択になってしまいますが。
利用者数という面を考えるとNEMもよさそうですが、作成手数料(約5500XEM)を考えると現状はちょっとハードルが高い感じがします。NEMに関してはmijinとかcatapultとかプライベート方面を先に攻めていっている印象なので、そこがある程度終わってからNEM自体の環境整備(分散型取引所の実装とか)に期待というところでしょうか。