前回の記事で書いたようにマイニングプールのほとんどがソフトフォークを支持し、Ethereumのソフトフォークが行われるのは確実な状況でしたが、そのコードにDoS攻撃に対する脆弱性が発見されたようです。
現在では各マイニングプールも新バージョンの採用をとりやめており、ソフトフォークの実行は見送られることになりそうです。
今回の脆弱性はソフトフォークのコードの基本設計自体に問題があるので、全く一から設計し直さなければならず、少なくとも今すぐ修正して公開し直すのは無理で、今後脆弱性なしにソフトフォークによるThe DAOの資産凍結を行えるのかどうかも不透明な状況です。
ソフトフォークが無理と分かれば、いきなりハードフォークということもあり得るかもしれませんが、ハードフォークの具体的な内容やコードはまだリリースされていません。
いずれにせよ7月14日には、DAO作成後の27日間の制限が解除されることになるので、その日までに何らかの対策がEthereumの開発チームから発表されることになると思います。
追記:実際に攻撃者がETHを引き出せるのには27日間+14日間が必要で7月28日頃になるようです。コミュニティはハードフォークを実施する方向ですが、実際にハードフォークが行われるなどの対策が行われてから記事を書く予定です。